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がんメンタルサポートセンター
私は、33歳で胃がんになり、胃の3分の2を切除しました。
さらに、夫は数ケ月前、肺がんで亡くなりました。
夫が肺がんだとわかってから、本当に辛い日々が続きました。
脳、腎臓、肝臓、骨、膵臓までに転移し、最後は歩くこともできなくなりました。
車いす、介護ベッド、ポータブルトイレなどを借り、病院へも行くことができなくなり、
訪問医師と看護師さんに来ていただきました。
夫は、病院ではなく、家で死ぬことを望みました。
私は介護の日々を過ごし、近所へ買い物に行くことしかできませんでした。
空を見上げては、涙を流し、このままどこかへ行ってしまいたいと思ったこともたくさん
ありました。
夫は、痛み止めのモルヒネのせいか、脳にあらたにがんができたためか、とても怒りっぽくなり、
私たち家族は本当に苦労しました。
しかし、夫の希望通り、私や子どもたちが見守る中、夫は天国へ旅立ちました。
家で看取ることは、病院で死を迎えるより、患者の死後の家族の精神的安定にいいそうです。
私は、何度か精神科に行き、ストレス、不安をどうにかしてほしいと思ったことがありました。
でも、独特な悩みだし、最後は、家を空けることもできなくなり、結局行きませんでしたが、
訪問の看護師さんには、よく泣きつき、愚痴を聞いてもらいました。
2分の1の人ががんになると言われています。
身近な近所に、「がんメンタルサポートセンター」があったら、どんなにいいでしょう。
がんに関する本を借りたり、お笑いのDVDを借りたり、がん患者や家族が電話やその場で
悩みを話せ、励ましてくれる場所があったらどんなに救われるでしょう。
そんな場所が日本中にできればいいと思います。
by karamasuu | 2010-10-14 16:28 |
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